アセテート繊維
お子様のドレス。
着用感もあり、所々にシミも。
ベルト部分や・・・袖などに。
素材は見頃がアセテート、裏地がレーヨン。
双方とも水の影響を受けやすい素材です。
アセテートは天然繊維と合成繊維の性質を併せ持っています。
なので、半合成繊維と言われています。
レーヨンは木材パルプ(主成分は綿や麻と同じ)を化学的に変化させて繊維にしたもの。
性質は綿や麻のように、というかそれ以上に水の影響を受けやすくなっています。
アセテートは木材パルプと酢酸を化学結合させて繊維にしたもの。
水の影響も受けますが、同時に合成繊維のように熱によって形を変えて維持する事も出来ます。
良い事ばかりではなく弊害もあるので、お手入れや保管には注意が必要になります。
ちなみに仲間のトリアセテートは、ほとんど合成繊維に近い性質。
でも、やっぱり水の影響を受ける性質は持ち合わせているので水洗いをする際は注意が必要となります。
繊維の違いによってお手入れ方法も変わります。
Wクリーニング(ドライクリーニングと水洗いの2度洗い)と染み抜きをさせて頂きました。
ベルトの部分。
ギャザーの奥も使えるもの全てを使ってアイロン手仕上げをさせて頂きました。
裏地のレーヨンもしっかりとアイロンがけ。
手間暇かけてお手入れさせて頂いています。