ウール生地のシワ(毛羽の脱落)
女性の方のジャケットやコートなどの袖はタイトですので、腋部分や肘の内側にシワが発生しやすいようです。
日常の動きの中で、どうしても避けられないですもんね。
ウール生地となると、その繰り返しの摩擦によって生地表面の毛羽が脱落してしまい外観を損ねてしまう事にもなります。
毛羽が脱落してしまうと元の状態には戻せません。
特にアンゴラは毛羽が脱落しやすい性質を持っていますので、影響を受けやすいようです。
そうならない為にも着用後のお手入れが欠かせなくなります。
シワの入った状態のまま着続けると、より毛羽は脱落しやすくなります。
・連続して着用しない(生地を休ませて復元させる)。
・着用後は袖を軽く引っ張ったりしてある程度シワを伸ばした後、ブラッシングをして毛並みを整える。
・一日程度ハンガーに吊った状態でもシワが取れない場合は、ハンガーに吊った状態で袖を引っ張り気味にしながらスチームアイロンで少量のスチームを柔らかくかける(大量のスチームはダメです)。
その後、ブラッシングで毛並みを整える。
・「シーズン終わりに一度」のクリーニングではなく、信頼出来るクリーニング店で定期的なクリーニングをする。
スチームを使用すると型崩れを助長する可能性がありますので、心配な方は信頼出来るクリーニング店へご相談ください。
デリケートなお洋服は、お手入れも欠かさずに。